今より五年程まえの出来事になります。
朝、林業に従事していた身分でありましたから、山縁の主屋より一足、車を出して職場へと向かっておりました。
仕事は快調。いつも通りに端正に、木に注意を払いながらチェーンソーの駆動に身を任せていました。
仕事を終え、時刻は午後五時。一人帰路に着きました。
一人帰路というのは、この生業は滅多に人と遭うことがないということです。
なぜなら山は深く、林は鬱蒼としているからです。
そんな中、彼女との出会いがありました。
仕事場からすぐの山嶺付近、一人の熟女がそこにおりました。
驚くべきは彼女の容姿。彼女は女優の中谷美紀を思わせる熟した麗女です。目を惹くのは、彼女の豊胸。人生37年、見たことがない程の胸でした。
だが、このような秘所で人に合うのはおかしいのです。
先程も述べたように、辺りは野山、人は一切いないのですから。
だから、 私は彼女に尋ねました。「なぜ、そのような場所にいるんだ。」
彼女は神妙な面持ちでありました。
私は、この場が山嶺という危険地帯だったのもあり、話を聞いてやりました。
事情を聴くと、どうやら夢が破れて、自決を思い立ったようです。
彼女は頻りに「いや、いや、もういや。」
「無理なんだわ、私には。」と嘆いていました。
私は彼女と、深く語り合いました。彼女の夢について、人生について。一通り語り終わると、彼女はどこか安心して、力が抜けたような顔をしていました。
「あなたと話せてよかった。私、死なない。」
それは良かった、私は素直に喜びました。人の死に目はただ辛く苦しい。私は一人の女性の死を防げたことに満足しました。
話終わると、時は夜もふける頃合いになりました。そうしたら、この女、突然服を脱ぎ始めました。
唖然とすると、私の数十センチ先には彼女の裸体があります。形あるが垂れた豊満な乳房、だらしのない女の腹、熟れた女のモデルのような姿です。
突然の彼女の気狂いに、私は吃驚しました。
ですが、彼女の熟女然とした肉欲をそそる容姿に、私のペニスは痛いくらい勃起しています。
私は吃りながら彼女に問いかけました。
「な、な、なぜそんなことをしているだ、お前は」
「あなたは私を救ってくれたから、お礼をしようと思って。」
すると、彼女は私の作業着のジーンズに手をかけ、引き摺り下ろしました。
高く反りたったペニスが露出します。
彼女は私のペニスを見つめました。
そして徐に、彼女はペニスをその柔肌でしごきはじめました。
ずりずりと、パンパンに怒張したペニスは快楽を私の脳天に届けます。
うっ、と私は声を漏らしました。
声を聞いた彼女は親しげに、しかし淫乱に紅潮の微笑を浮かべて、今度は舌をペニスに這わせました
唾液がたまった女性らしい高温の口は淫靡にペニスを含みます。
彼女は舌でペニスを弄び、ペニスに吸い付きながら顔を前後させました。
私は堪らず絶頂します。
射精の快楽が全身に駆け抜けました。
そして、どぷどぷと彼女の口内に吐精しました。
その次に、彼女は体を起こし、なんと私を押し倒しました。
彼女はすかさず濡れた陰唇をペニスに合わせ、淫らに腰を降ろします。
私のペニスは彼女の蜜壺にすっぽりと収まりました。
ぎゅうぎゅうに絡み着いた膣襞は彼女の腰使いと共に私の陰茎をしごきあげます。
いち、に、さん、し。いち、に、さん、し。
彼女はそう呟きながら腰を使って、何度も何度も腰を私の股間に駄肉を叩きつけました。
ちょうど四回目くらいでしょうか。
いち、にのあたりで、蜜壺には白濁液が猛々しく注がれました。
彼女はオーガズムの喘ぎをあげました。
「はんっ、んんん。」
「まだ、まだ、イキたいの。」
その声と共にこのセックスは繰り返されました。一晩中、何度でも。
朝、目覚めると彼女はいません。
月並みですがこれで終わりです。
いま思い返してみると、あのセックスの間、彼女は言葉らしい言葉を発しませんでした。
彼女はセックスという肉体の対話を通して自らの傷を癒そうとしたのかもしれません。